先日、水墨美術館で源氏物語の模写の企画展を見てきました。この模写、ちゃんと劣化状態も含めて模写しているんですよね。・・・すごい技術です。と同時に、ふいに何か不思議な感覚に陥りました。劣化を模写したこの「ある時点」から、さらに少しずつだけど劣化は進んでいくわけで、しかも、劣化を模写したほうの作品も同様に劣化していく、と。なにか、長い時間を扱ったコンセプチャルアートのようにも受け取れます。永遠をつかまえることはできず、時は流れ、すべては変わっていく。ある点を切り取ったとしても、点ではいられない。そんな感じ?勝手な私の感想ですが。
最近の私はすっかり洋画家みたいになっていますが、いつかまたインスタレーション作品を作りたいな、と思いました。
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