2019年3月30日土曜日

美術室

春からは、高校の非常勤講師になって11年目に入ります。気が付けば、会社員としての期間よりも長くなります。もちろん、勤務時間のトータルでは比べようもありませんが、それでも、同じ高校に11年。
一昨年くらいのことだったと思います。仕事で母校を訪れることがあり、思い切って、美術室を案内してもらったことがあります。高校時代の3年間、ひたすら油絵を描いた美術室です。四半世紀経った今、もう一度、あのときの美術室を見てみたい、そんな感傷的な気持ちになり、幾分、緊張して美術室へと足を踏み入れましたが・・・思ったほどの感慨もなく、あれ、こんな感じだったっけ?と。
そのときに、思いました。ああ、私にとっての「美術室」は、もう高校時代の美術室ではなく、今、こうして生徒たちと過ごしている、この「美術室」なんだな、と。まあ、それも悪くないです。

2019年3月10日日曜日

締め切り

今週末は、絵画教室の生徒さんたちの発表会がありました。自分のグループ展が終わり、すぐに気持ちを切り替えて発表会の準備に入りましたが、あっという間に会期も終了。今日は搬出でした。
さて、去年まで、ずっと一緒に展示していた生徒さんが、引っ越しの都合により教室を辞められ、今回はその後、初めての展示となりました。他の生徒さんの作品をメールで報告しながら、いろいろとお話など。今は締め切りのない中で制作をされているとのことですが、なんともいえない切ない気持ちになります。私たちには、少なくとも年に一回、こうした発表の場があり、それに向けて自動的に「締め切り」が設定されます。他にも公募展へ向けた「締め切り」もあり、常に目標とするスケジュールの中で描くわけですが、そんな締め切りが時に辛くもあり・・・でも、幸せでもあるなあ、と。自分に「締め切り」があり、発表の場、挑戦の場があることで、今を頑張れるという側面もあります。
大丈夫、今は締め切りがない中であっても、必ず作品を待っている人たちがいて、誰かに届けるときがくると思います。

春に新作を

今年のモダンアート展が終わりました。 さて、この団体展。大学、大学院とお世話になった教授の所属ということで、自分もいずれ所属するなら、という理由でスタートしました。ところが、出品して2年で気づいてしまいました・・自分の作品は、モダンアート展に「はまっていない」ことに。勝手に落ち...