2024年5月1日水曜日

春に新作を

今年のモダンアート展が終わりました。
さて、この団体展。大学、大学院とお世話になった教授の所属ということで、自分もいずれ所属するなら、という理由でスタートしました。ところが、出品して2年で気づいてしまいました・・自分の作品は、モダンアート展に「はまっていない」ことに。勝手に落ち込み、3年目は出品しませんでした。支部長に若干心配されて電話があったときも、たしか、なにかふてくされたような理由を言っていたような気がします。そして、4年目。今度は、変な方向に、団体のテイストに「寄せていこう」と思ってしまい・・・ザラっとした重い作品を描こう、と思ったものの、自分の作品はクリアで浮遊感を持ち味としていて。当然、中途半端でちぐはぐな作品になりました。そもそも、作品ってそんな単純なものじゃない。
そして、5年目。淡々と描きたい絵を描きました。その後も、仕事に追われて描き足りない作品になったり色々ですが、続けています。今は、東京に住む友人たちに招待券を送り、「今年も元気に制作しています」という、年に一度の手紙のような気持ちで作品を送り出しています。ありがたいことに、友人たちは毎年、見に来てくれ。そして、時には、現地で待ち合わせをして、一緒に鑑賞したり。
こうして、自分は、これからも春に新作を発表していくような気がします。

2024年2月22日木曜日

寺林武洋展 LIFE

先日、発電所美術館で開催している企画展「寺林武洋展 LIFE」を見てきました。絵画教室の生徒さんから「よかったよ」と聞いて、訪れたわけですが、いや、すごい展示を見たなあ、と。寺林さんご本人も公開制作という形で会場にいらっしゃり、いろいろ興味深いお話も聞けました。寺林さんのモチーフと向き合う、生活と向き合う、という姿勢が潔くて。もちろん、それは作品にちゃんと表れている。「時間が足りない」という言葉は、私には眩しすぎたなあ。
自分は「記憶に残る気分」というようなものを描くことが多く、形のないふわっと浮遊したものを捉えようとする作品が多いわけで。寺林さんが向き合う「リアル」はきっぱりとしていて、ふわふわとした自分には気持ちよかったです。ずっとそのままでいてほしい・・・なんて、私が思わなくても、きっとそのまま向き合っていかれるのでしょうね!

2024年2月8日木曜日

懐かしいバイト時間

なんとか無事に富山市洋画作家連盟の総会、懇親会を終え、ウチに帰ってからの急展開・・。家族のコロナ感染が判明し、その夜から介護生活に入りました。自分の仕事の予定とご飯の提供と、どんなスケジュールでやったらいい?というような話です。そして、ドアノブなどを除菌シートで拭きながら生活しつつ、あれ?これ、なんだか無性に懐かしい・・。そう、この作業は私がバイト生活の時にしていた作業と同じです。あまりに懐かしんだせいか、その夜は寝付けないまま、少し眠った間にバイトの夢を見ていました。そんな中、今度は自分自身も体調を崩し。感染はしていませんでしたが、疲労なのか、風邪をひいたようです。とはいえ、年度末の成績処理をいくつか抱え、自分は休めない・・・そう思うほどに、また眠れない、と。
ようやく少し症状も落ち着いた今朝。なんとなくSNSで読んだ奨励会を退会する方のnoteを読みながら、朝から号泣。将棋の世界はわからないなりに、それでも、身近に将棋をやる人がいるせいか、苦悩と魅力は少しわかります。時々、藤井八冠がすごいのもわかるけど、そのお母さんのこれまでの苦労を勝手に想像して、頭が下がったり。奨励会の退会という人生の節目を迎えたわけですが、これまでの濃密な生は、うらやましいくらいのものです。これからの人生も、きっと豊かなものに違いありません。

春に新作を

今年のモダンアート展が終わりました。 さて、この団体展。大学、大学院とお世話になった教授の所属ということで、自分もいずれ所属するなら、という理由でスタートしました。ところが、出品して2年で気づいてしまいました・・自分の作品は、モダンアート展に「はまっていない」ことに。勝手に落ち...