2018年3月24日土曜日

気になる教え子

美術の講師になって9年。たくさんの教え子を送り出してきましたが、中に、卒業後も気になる教え子がいました。絵を描くことがどうしようもなく好きだけど、家庭の事情でまったく違う専門性を身につける進路を選んだ子です。卒業後も何度か美術室に来てくれましたが、どこか表情は冴えず、やっぱり絵を勉強したいということを話していました。
最近、またふとその子のことを思い出し、何気なく名前を検索したところ、1件、会社で働いている様子がヒットしました。食い入るようにその会社のサイトを読みましたが、どうやら、その子の好きなことができそうな会社です。アップされている写真の表情も明るく、それを見ていたら、よかったね、と。何度もよかったねよかったね、と心の中で思っていたら、PCの前で泣いていました。

2018年3月23日金曜日

温かな余韻

少し時間が経ってしまいましたが、3人展「ワルツ」も無事に終了。温かな余韻はそのまま続き、再会した友人とご飯を食べながら語らったり、和紙を買いに五箇山まで出かけたり、そんな日々でした。さて、3日間という短い会期でしたが、次々と来場されるお客さまと立ち話をする中、私が一度だけ無理やり椅子を出してきて座り込んだ時間がありました。それは、会社員時代の同僚たちとの再会の時間でしたが・・・こうして自分が制作活動を続けることが、つくづく、会いたい人たちと再会するきかっけにもなっていることを実感。
コツコツと制作を続ける時間はひとりの時間です。でも、おそらく、遠くにいる人たち、遠い昔の時間、場合によっては昔の自分とつながり合う時間でもあり、そんな膨大な時間の末に完成した1枚を、こうしてお披露目でき、実在のみんなとつながれることに感謝します。
そんな会期中ですが、ひそかに次のグループ展のメンバーを探していました。11月に依頼されている企画展があり、そのメンバーをこの会期中に決めよう、と。そのために、今回はいつになくたくさんDMを送りました。そんなわけで、会えた人との縁を辿って、会期終了頃にはメンバーも決定。次に向けて準備を始めますが、その前に、4月から始まる庄川美術館の作品を仕上げねば!ということで、昨日までずっとその制作に励んでいました。寝不足が続いてぼんやりしていましたが、無事に完成しました。ほっ。

春に新作を

今年のモダンアート展が終わりました。 さて、この団体展。大学、大学院とお世話になった教授の所属ということで、自分もいずれ所属するなら、という理由でスタートしました。ところが、出品して2年で気づいてしまいました・・自分の作品は、モダンアート展に「はまっていない」ことに。勝手に落ち...