2019年5月28日火曜日

捨てたのでも諦めたのでもなく

勤務先の高校では体育大会のデコレーション制作が盛り上げっているわけですが、見回りに行ったところ、懐かしい顔が。1年生の途中で、陸上部と美術部の両立が困難になり、陸上部を選んだ生徒です。そっか、デコレーションの係になったんだね、という話から、週末の高校総体で敗退し、引退したという話に。「オレ、また、家で絵を描いているんです」と笑顔で話してくれるのを聞きながら、私も笑顔になります。・・・2年前に陸上部を選んだとき、私は、浅はかにも、彼は美術を捨てたのだと思っていました。でも、それは全然違っていて。真っ黒に日焼けした姿から、どれだけ陸上の練習を頑張ったかは手に取るように分かります。2年間陸上に集中し、そして、今は、その真っ黒になった手に絵筆を持って、みんなと巨大な絵に取り組んでいます。捨てたのでも諦めたのでもなく、もっとナチュラルに、終わっていなかったんだな、と。久しぶりに筆を持つ姿を見て、そんなことを思いました。

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